こころとからだを大切にする漢方薬局                                                                           電話 03-3813-1637


生薬紹介

茯苓

 

茯苓(ブクリョウ)

   マツホドWolfiporia cocos Ryvarden et Gilbertson(poria cocos Wolf)の菌核で、外層を殆ど除いたもの。

   日本薬局方で本質、利尿薬として、適用として利尿薬、尿疾患用薬、精神神経用薬、鎮暈薬、鎮痛薬、健胃消化薬、止瀉整腸薬、鎮吐薬、保健強壮薬とみなされる処方に配合されているとされています。

   追加で漢方専門書をみてみると、水を収め乾きを潤しその不和を調う。つまり、動悸を鎮め、衝逆を緩下し水を利して目眩等を治す。水の代謝に関係しているのですね〜。水といっても身体のどこの水かですよね〜。

   以前、茯苓を取りに連れて行ってもらったのですね。松林の根に付いているのですが、上から見ても土の中なので見えないのですよ。そこで、突き棒で根のあたりをつっついてみるのです。一休みしてお昼を食べて、突いてもわからない。直径が10cm程のかたまりを棒で突い て探すというのは、達人のなせる技でしょう。かれこれ4時間ついても出て来ない。そうしていると、私が突いていた木で、「あった!」という声がする。よっぽど丁寧に突いていかないとぶつからないのかもと思うと、達人はこの辺という目星がつくらしい。発見した所をみると、地面からそれほど深くないせいぜい15cmほど。麓からもそれほど遠い所ではない。

   漢方では、生薬(漢方薬の原料で、植物等のある部分)のできる所をよく憶えておく事が大切とされているのですよ。それは、地球を人間の身体に置き換えてみて、生薬ができている所が人にも効くということなんですね〜。

   漢方では、茯苓を水のダムといわれています。堰止まっていた水を茯苓によって、出して挙げるというのですよ〜。ここで忘れていけない作用が、血を潤すんですって。

   ふかいわ〜。

 

 

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